高速描画ビデオの作成

Joseph Diaz

デザインを作成しながらその画面を録画し、費やした時間や労力を効率的に記録しませんか。今年度の CorelDRAW® 国際デザインコンテストでは、通常の応募とともに高速描画ビデオを提出できるようになりました。本チュートリアルでは、高速描画の録画とアップロードの方法を説明します。流れに沿って、必要なポイントを詳しくお話ししていきます。

まず、作業中のスクリーンをキャプチャまたは録画するソフトウェアが必要です。幸い、Corel 社にはその製品があります — Corel® VideoStudio® Pro X5 およびそれ以降のバージョンです。上記製品またはその他のスクリーンキャプチャ ソフトウェアをお持ちでない場合、Corel Web サイトからビデオ編集ソフトウェアの体験版をダウンロードまたは購入することをお勧めします。絶対に損はさせません。

VideoStudio Pro のダウンロードを待つ間に、録画用プロジェクトを準備しましょう。まず最初に、画面解像度を高めに設定している場合は、小さめのサイズに変更してください。それにより、視聴者がマウスポインタや利用されているツールを判読することができます。CorelDRAW のドッキング ウィンドウは閉じ、必要なときのみ開くようにしてください。この作業は、画面解像度を下げる際に、通常必要になることです。また、プロジェクトを録画する前には、デザイン作成の練習をしておくとよいでしょう。複数にわたるドキュメントを扱ったりコンテンツをインポートする場合、それに備えることにもなります。準備が完璧だと、録画処理がスムーズに行えます。

VideoStudio Pro のダウンロードが完了したら、.exe ファイルをダブルクリックし、インストールを始めます。画面の指示に従ってソフトウェアのインストールを完了したら、さっそく使用を開始しましょう。まず、最初に CorelDRAW を開いてから VideoStudio Pro を起動します。

VideoStudio Pro のワークスペース上部にある [取り込み] ステップで、[画面キャプチャ] をクリックします。VideoStudio は最小化され、下にある CorelDRAW ウィンドウと小さいダークグレーの [画面キャプチャ] ダイアログ ボックスが表示されます。[全画面] ドロップメニューをクリックし、オプションの中から [CorelDRAW] を選択します。これにより、CorelDRAW 画面のみの録画ができます。[設定] では、ビデオの保存場所や録画の形式を指定できます。ビデオの最終アップロード先となる Youtube™ は、ほとんどのビデオフォーマットに対応しているので、デフォルト設定の WMV を変更する必要はありません。次に、音声録音の設定について説明します。チュートリアルを作成する場合には重要となりますが、今回は高速描画ビデオであること、また本コンテストの多国籍性を考慮し、音声やシステム オーディオはオフにしておくことをお勧めします。ビデオに音楽を挿入する方法は後ほど説明します。

録画を始める前に、作業中に心がけるべきポイントについてお話します。それは、ビデオには視聴者がいるということです。マウス ホイールでズームインやズームアウトをしたり、パンを取り入れたりするのは楽しいので、私も大好きです。しかし多用しすぎると、とても分かりづらいビデオになってしまいます。それが早送りされたものである場合は、なおさらです。実際に、私もビデオやセミナーで多用し注意されたことがあるので、この点を忘れないようにすると良いでしょう。

録画を開始する用意ができたら、赤い大きな [録画] ボタンをクリックして作業を始めます。録画セッションはいつでも休止できます。休止のショートカットは F11 キーです。

録画が終わったら、[録画の停止] ボタンをクリックします。録画されたビデオは、VideoStudio Pro 内のライブラリに保存されます。

次に、録画されたビデオをタイムラインに追加します。この新しいビデオの紹介ページを CorelDRAW で作成することもお勧めしています。紹介ページには、作品名、最終デザインのプレビューや作品の一部、ご自身の名前、クレジットなどを含めます。そして、その CorelDRAW イメージをビデオと同じサイズにして、bitmap 形式でエクスポートします。YouTube のアスペクト比は 16:9 なので、HD ビデオからの 1280 X 720 ピクセルのイメージをエクスポートできます。

ビデオに音楽を挿入するには、作品にふさわしい音楽を選び、紹介ページと同じフォルダに保存します。人を怖がらせたり不快な思いにさせる音楽は避けましょう。大多数の視聴者の心に響くような音楽を選び、ミュージシャンをクレジットすること、その音楽の著作権法に準拠することを確認してください。VideoStudio Pro のライブラリには、著作権フリーの音声や音楽があります。

注記:音楽および写真は、アーティストが著作権を所有している必要があります。無料音楽のご利用はこちらから。
https://soundcloud.com/groups/royalty-free-music-music-for-media-production

作品の紹介画像や音楽をライブラリに取り込むには、画面上部にある [取り込み] ステップで [デジタルメディアからのインポート] をクリックします。パソコン内で画像を保存したフォルダを探し、[OK] そして [開始] をクリックします。インポートする写真や音声ファイルを選択し、[インポートの開始] をクリックします。デフォルトでは、次に [タイムラインに追加] が有効になっている [ライブラリにキャプチャ] ダイアログ ボックスが表示されます。[OK] をクリックします。

次に、画面上部の [編集] ステップをクリックして作業にとりかかります。画像、ビデオ、音楽の全てがタイムラインにインポートされているはずですので、お好みの順番に並べます。黒文字の「A」と白抜きの「B」が並んでいるアイコンをクリックし、VideoStudio Pro のさまざまなトランジションを使用することもできます。プレビュー ウィンドウで [再生] ボタンを押し、ビデオを必ずテストしましょう。

ビデオの速度を速めるには、タイムラインのビデオ部分で右クリックします。[再生速度変更/タイムラプス] をクリックし、お好みの速さに設定します。[プレビュー] をクリックして設定を確認し、よければ [OK] をクリックします。録画時間が変更された場合、キャプションまたはビデオの最初にある紹介ページに明記することをお勧めします。

VideoStudio Pro を使って、さまざまなことを試してみてください。ここで私がご紹介できることはほんのわずかです。納得のいくプロジェクトが完成したら、次はビデオのエクスポートです。画面上部の [共有] ステップで、[ビデオファイルの作成] をクリックします。ドロップメニューから [WMV] または [MPEG-4] を選択します。両形式とも YouTube でサポートされています。

ビデオがファイナライズされ、アップロードの準備ができたら、youtube.com にアクセスします。画面右上の青い [ログイン] ボタンを選択します。アカウントをお持ちの場合、メールアドレスとパスワードを入力し、[ログイン] をクリックします。アカウントをお持ちでない場合は、画面右上の赤い [アカウントを追加] ボタンをクリックします。新規アカウント作成の手順に従います。

ログインしたら、画面上部の検索ウィンドウ横の [アップロード] ボタンをクリックします。次の画面で、[アップロードするファイルを選択] ボタンをクリックし、ビデオを保存してあるパソコン内のフォルダを選択します。[開く] をクリックし、画面上の指示に従います。

Corel 社では、本コンテストの応募ビデオを 5 分以内と指定しています。本コンテスト用ではなく、趣味や練習用にビデオを作成する場合も、Youtube にアップロードできる動画の上限は 15 分であることを覚えておくと良いでしょう。15 分以上の動画をアップロードする場合は、

アップロードページ www.youtube.com/my_videos_upload をご参照ください。.

ページ下部にある [上限を引き上げる] をクリックします。

スマートフォンを使い、アカウント確認の手順に従います。

何らかの理由でアカウントの確認ができない場合は、動画を 15 分以内に収めてください。

ビデオのアップロードが完了するまでには時間がかかりますので、リラックスしてお待ちください。待ち時間を利用して、 Community.CorelDRAW.com で世界中の CorelDRAW ユーザーが制作した アートギャラリーやユーザーフォーラムなどをお楽しみいただけます。

ビデオのアップロードが完了したら、適切にアップロードされたことを確認します。そして、次のようなタグをビデオに設定すると良いでしょう:「高速描画」、「高速ペインティング」「CorelDRAW」、「Corel PHOTO-PAINT」。タグを付けることにより、そのキーワードでビデオを探しているユーザーに見つけてもらえる確立が上がります。

ビデオが公開されたら、応募の際に併せて提出しましょう。ご健闘をお祈りしています!