CorelDRAW Graphics Suite X7 – アップデート 6

CorelDRAW Graphics Suite X7.6 には、新機能が追加されただけでなく、X7 のこれまでのアップデートで改善された全機能およびパフォーマンスと安定性の向上が含まれています。CorelDRAW Graphics Suite X7 アップデート 6 により、CorelDRAW Graphics Suite X7 から X7.5 までのすべての旧バージョンが更新されます。

X7 アップデート 6 に含まれる新機能と強化機能の多くは、プレミアム メンバーのみご利用いただける高度な機能ですが、パフォーマンスの向上は、すべての CorelDRAW メンバーに実感していただけます。

アップデート 6

X7.6 アップデートの新機能および改善点について、以下のセクションでご紹介します。

新機能および強化された機能

  • CorelDRAW Graphics Suite X7.6 は Microsoft Windows 10 対応を検証済みですので、Windows 10 で安心してソフトウェアをご利用いただけます。
  • (プレミアム)最新バージョンの AfterShot CorelDRAW Edition では、テクノロジー フレームワークが改良され、高解像度ディスプレイに対応し卓越した高性能を提供します。さらに、より多くの RAW カメラファイル形式に対応し、特定のカメラモデルへのサポートが強化されたほか、さまざまな点で性能が向上しました。
  • 開発者のためのコミュニティ ウェブサイト:マクロを使用したタスクの自動化、カスタムツールの作成、または CorelDRAW Graphics Suite と統合する商業用ソリューションの開発など、どんな目的にも、新しい開発者コミュニティ ウェブサイトの豊かなリソースがきっとお役に立ちます。プログラミングの手引き、詳しいオブジェクトモデルの参考資料(コードサンプル付き)、そして専門的なプログラミングに関する記事などをご用意しています。
  • (プレミアム)[プレミアム ナイフ] ツールでオブジェクトを分割すると、輪郭を曲線オブジェクトに変換するかそのままの輪郭として残すかをアプリケーションで選択することができます。デフォルトでは、CorelDRAW により、自動的に作品としてより良い結果を創出する方が選択されます。
  • チュートリアルもアップデートされ、エキスパートからのヒント シリーズには以下が加わりました。

パフォーマンスの向上

次の領域においてパフォーマンスが向上しました(サービス パック内でリリース済み)。

アプリケーションの作業領域

  • カスタマイズのオプションとして、[ターゲットをウェルド] コマンドが [オプション] ダイアログ ボックスに再登場(ツール メニュー > カスタマイズ > コマンド)。
  • 切り離したドッキング ウィンドウを、右上の [閉じる] ボタンで閉じた後、ショートカットを使って開いたときに結合されてしまう問題を改善。
  • メニューバーに追加されたカスタム コマンドの幅が変更される問題を修正。

カラーと塗りつぶし

  • Corel PHOTO-PAINT のイメージ調整ラボで、ユーザーの指定なしで自動的に色が調整される問題を改善。
  • Corel PHOTO-PAINT でインタラクティブ グラデーション塗りつぶし内のノードカラーを変更すると、自動的に画面上の表示を更新。
  • オブジェクトをスポットカラーで塗りつぶし、そのスポットカラーを変更した後も、[塗りつぶしの編集] ダイアログ ボックスにスポットカラー名を表示。
  • カスタム 2 色塗りつぶしを施したオブジェクトのクローンを含む CDR ファイルを保存できるようになりました。
  • バージョン X4 に保存された CDR ファイル内のグラデーション塗りつぶしが、CorelDRAW X7 で開いても同様に表示されるようになりました。
  • ドキュメントを保存したとき、未使用のビットマップによりファイルサイズが大きくなる問題を改善。

フィルタ

  • [このページのみをエクスポート] オプションを有効または無効にしたとき、[ファイル] > [エクスポート] コマンドによる PDF のエクスポートが正常に動作。
  • カスタム スポットカラー名がエクスポートされた PDF でも維持されるようになりました。
  • Adobe Illustrator (AI) ファイルでグラデーション塗りつぶしの順番を維持。
  • PDF または AI ファイルのインポート時、オブジェクトの順番がオブジェクト マネージャ内で維持されるようになりました。
  • [EPS へエクスポート] ダイアログ ボックスの [詳細] タブで浮動小数点数を使用して CorelDRAW ドキュメントをエクスポートする際、境界ボックスエラーが発生する問題を修正。

オブジェクト

  • 整形ツールが選択されているときに、非表示または編集不可と設定されたレイヤー上のオブジェクトが表示あるいは編集可能になる問題を改善。
  • [属性スポイト] ツールで、サイズ変更した星型や複雑な星型、および多角形からオブジェクトのプロパティを正常にコピーできるようになりました。
  • [元に戻す] コマンドで、クローン曲線の輪郭の幅を復元できるようになりました。
  • [オブジェクトに復帰] コマンドを配置済みのシンボルに適用した際に、オブジェクトのプロパティが変更される問題を修正。
  • 回転ハンドルを使用して、拡大したオブジェクトを回転できるようになりました。
  • Corel PHOTO-PAINT の [オブジェクト] ドッキング ウィンドウで、レンズ効果をすばやく編集できます。
  • CorelDRAW で作成された、極細線幅の輪郭を持つベクタ オブジェクトを Corel PHOTO-PAINT ドキュメントへ貼り付けることができます。

テキスト

  • 特定のフォントが表示された状態で [フォント リスト] ボックスをスクロールすると、アプリケーションが無反応になるエラーを修正。
  • 段落テキストの折り返しのプロパティが有効なフレームを含む CDR ファイルを開くことができるようになりました。
  • テキストのインポート時に、[オプション] ダイアログ ボックスの [自動ハイパーリンク] オプションを無効にすると、ハイパーリンクのフォーマットを破棄することが可能。

ツール

  • 整形ツールを使用中、ノードを伸縮およびスケールした後でも、プロパティバーのすべてのコマンドにアクセスが可能。
  • 整形ツールでノードを回転または斜変形した後でも、ノードの整列が正常に動作。
  • 整形ツールにより、ノードが最後に選択されたノードに確実に整列するようになりました。
  • ピクセル表示で、拡大されたノードを整形ツールで編集する時にノードのカーソルキーを半ピクセル単位で移動可能。
  • 複数選択されたノードをダブルクリックすると、削除できるようになりました。

印刷

  • [印刷プレビュー] ダイアログ ボックスでインポジション レイアウトを作成する際、以下が可能になりました。
    • Enter キーでページ番号を指定
    • Tab キーでページ間を移動
    • [間隔と仕上げの編集] オプションにアクセス
    • ページ番号を指定する時、ツールバーで正しいページ番号を確認して別のページに移動
  • 透過を施したスポットカラーの塗りつぶしが CMYK プレートに表示されなくなりました。

安定性

  • 以下の操作をしても CorelDRAW が無反応になることがなくなりました。
    • カラー マネージメント プリセットの名前にスラッシュ(/)を使用し、いずれかのプリセットを選択
    • グラデーション塗りつぶしをインタラクティブに編集しながら、Ctrl+Tab キーを使用してドキュメント間を移動
    • 1 ビットのモノクロ ビットマップをトレース、またはアプリケーションのオランダ語バージョンでモノクロ カラーモードを使用
    • マクロ エディタで OnApplicationEvent を編集
    • 等高線効果を含む、バージョン X5 CDR ファイルを開く
    • 非表示のレイヤーとドロップ シャドウのグループを含む、バージョン X6 CDR ファイルを開く
    • 選択したパワークリップ コンテンツに切り取りツールを使用
    • レンズグループを含むバージョン X4 ファイルを開く
    • リンクの付いたビットマップを含むドキュメントを SVG ファイル形式にエクスポートする
  • 以下の操作をしても CorelDRAW および Corel PHOTO-PAINT が無反応になることがなくなりました。
    • CAPTURE で領域のキャプチャを設定、CorelDRAW または Corel PHOTO-PAINT でビットマップを開くあるいはインポートする、[効果] ダイアログ ボックスを開き、キャプチャを完了しようとする
    • [EPS にエクスポート] ダイアログ ボックスで領域のキャプチャを試行する
  • 以下の操作をしても Corel PHOTO-PAINT が無反応になることがなくなりました。
    • [液体塗り付け] ツールを編集可能領域で使用する

アップデート 5

X7.5 アップデートの新機能および向上点について、以下のセクションでご紹介します。

新機能および強化された機能

  • アップデート 5 では、教育、会計、法律、サービス、レジャー、イベント プランニングなど、27 種類もの異なる業界向けのデザインを含む 340 種類以上の新しいプレミアム テンプレートをご用意しました。
  • プレミアム ナイフ ツールを使用してオブジェクトを分割すると、切り取ったオブジェクトの輪郭が CorelDRAW で曲線に変換され、輪郭を正確に再現することができます。[輪郭の変換] ボタンはデフォルトで有効になっています。
  • CorelDRAW の進化した[ ボーダーとグロメット] ダイアログ ボックス([ツール] > [ボーダーとグロメット])を使用して、アクティブ ページまたはページで選択されたオブジェクトからバナーを作成できます。
  • ウェブ ブラウザやその他のアプリケーションでサポートされている通常のキーボード ショートカットを利用して、プリセットの単位でズームインやズームアウトができます。
  • 標準ツールバーから [ファイル] > [最近使ったファイルを開く] コマンドに素早くアクセスできるようになりました。
  • チュートリアルもアップデートされ、エキスパートからのヒント シリーズには以下が加わりました。

パフォーマンスと安定性の向上

次の領域においてパフォーマンスが向上しました(サービス パック内でリリース済み)。

ドキュメント

  • DropBox へ保存する際に断続的に中断される問題を改善。
  • [パワークリップ] ツールバーが有効のときにドキュメント間の移動で発生していたエラーを修正。
  • マウス ホイールを使用したスクロールが正常に動作します。

カラーと塗りつぶし

  • CMYK オブジェクトの反転([効果] > [変換] > [色の反転])で、CMYK 白が 100% 黒に変わるようになりました。
  • [エンハンスト ビュー] で Pantone カラーを含む塗りつぶしを即座に表示。
  • トルコ語 OS において、ユーザー名に特殊文字が含まれていても、ユーザー作成による塗りつぶしを [プライベート] リストに表示。

フィルタ

  • CorelDRAW 内の DXF インポート: 線のスタイルが適用されたラインを動かせるようになりました。

オブジェクト

  • Corel PHOTO-PAINT の整列ガイドを使用して、1 ピクセルもずらさず正確にオブジェクトを重ねたり新規オブジェクトを作成したりできます。
  • Enter を押すだけで [シンボル マネージャ] 内のシンボルの名前を変更。

テキスト

  • スイスの各言語およびヘブライ語のフォントが正常に使用できるようになりました。
  • 段落テキスト内のすべての行を、テキストをコピーして貼り付けた後に表示。
  • アート テキストのデフォルト フォントサイズを変更し、[ドキュメントのデフォルトの変更] ダイアログ ボックスで [キャンセル] をクリックすると、デフォルトのフォントサイズが保持されます。
  • トルコ語の文字がすべてのフォントで正常に表示されるようになりました。
  • CorelDRAW で、アジア圏言語の改行規則の設定を段落テキストのデフォルト プロパティの一部として保存できるようになりました。
  • リンクしたテキスト フレームを縦に並べることができます。
  • 埋め込みまたはインストールされたフォントを含むファイルを開けたときに [PANOSE フォント マッチング] ダイアログ ボックスが表示されなくなりました。
  • アジア圏言語のフォントを CONNECT を通じてインストールできるようになりました。

ツール

  • Corel PHOTO-PAINT の [液体塗り付け] ツールを使用しても、エッジにジャギーが発生しません。
  • アジア圏言語、アラビア語、ヘブライ語、ウルドゥ語テキストの文字ノードを [整形] ツールで選択したり移動したりが可能。
  • オブジェクトを移動しても、平行、水平または垂直方向の寸法線がオブジェクトの中心点に接続された状態を保持。

印刷

  • [印刷プレビュー] 内のイメージをドラッグすると、輪郭が青い点線で表示されます。

安定性

  • アポストロフィを含むフォント名(「Stahls' Mega Greek」など)や、不完全データを含むフォントなどにも柔軟に対応し、アプリケーションが正常に動作するようになりました。
  • 以下の操作をしても CorelDRAW が無反応になることがなくなりました。
    • 大きなファイルを保存中に編集する
    • 標準ツールバーの [保存] ボタンを、使用可能になる前に続けて 2 回クリックする
    • グラデーション塗りつぶしを編集し、スペース バーを押す
  • 以下の操作をしても Corel PHOTO-PAINT が無反応になることがなくなりました。
    • ファイルを Corel PHOTO-PAINT ドキュメントにドラッグし、ズームレベルを変更する
    • [インタラクティブ塗りつぶし] ツールで塗りつぶしを適用し、ファイルを閉じる際に変更を保存するかどうか確認されたときに [キャンセル] をクリックする

アップデート 4

X7.4 アップデートの新機能および向上点について、以下のセクションでご紹介します。

X7.4 アップデートに含まれる新機能と強化機能の多くは、プレミアム メンバーのみご利用いただける高度な機能ですが、パフォーマンスの向上は、すべての CorelDRAW メンバーに実感していただけます。

新機能および強化された機能

  • AfterShot CorelDRAW 版: AfterShot CorelDRAW 版で、写真処理に関するあらゆる作業を管理。写真の非破壊編集および高速写真管理機能を含む、すべてがそろった RAW コンバーターです。個々の写真に細かい編集を加えたり、複数の RAW 画像を一括処理したりできます。
  • シャドウ機能: ドロップ シャドウのガウス フェード機能を使うと、本格的なシャドウ効果が得られます。
  • 筆圧感知デバイスに対応: リアルタイム スタイラス(RTS)インターフェースをサポートしているので、詳細な修整や優れたパフォーマンスが可能になります。RTS 対応のペンタブレットやデバイスの筆圧や傾きに応じ、CorelDRAW や Corel PHOTO-PAINT でのブラシ ストロークが制御できます。
  • フォントリスト ボックス: CorelDRAW および Corel PHOTO-PAINT に新登場のフォントリスト ボックスにより、フォントの表示、並べ替え、検索が簡単になりました。フォントは、重さ、幅、対応スクリプトなどの条件で並べ替えることができます。フォント検索機能も強化され、キーワードで検索できるようになりました。
  • プレミアム フォント: 32 種類のフォントの中から、デザインを活かし視覚に訴えるテキストを選べます。
  • チュートリアル シリーズ「エキスパートからのヒント」へ項目追加

パフォーマンスと安定性の向上

次の領域においてパフォーマンスが向上しました(サービス パック内でリリース済み)。

ドキュメント

  • バックグラウンドで他のタスクを実行中でも、大型ドキュメントの保存や終了ができます。
  • CorelDRAW X4 バージョンで保存されたファイルを開く時、カスタマイズされたカラータイル名が保持されます。
  • [オプション] ダイアログ ボックスの [グローバル] ページにある [バックグラウンド タスクを有効にする] チェックボックスをオンにしても、ファイルの自動バックアップに支障が出なくなりました。

カラーと塗りつぶし

  • [カラー] ドッキング ウィンドウで、16 進数カラー値を使用できるようになりました。
  • マスクを含む Corel PHOTO-PAINT ドキュメントの編集可能領域全体に塗りつぶしを適用できるようになりました。

コンテンツ センター

  • ベクトル パターン塗りつぶしや高品質のドイツ語テンプレートをコンテンツ センターから問題なくダウンロードできます。

効果

  • 輝度/コントラスト/強度効果がメッシュ オブジェクトに正しく適用されます。

フィルタ

  • PDF ファイルのインポート: 変形や伸縮処理したテキストも保持されます。
  • Corel PHOTO-PAINT ドキュメントを PDF にエクスポートしてもファイルが空白にならなくなりました。
  • ダブルトーン オブジェクトを含むドキュメントを PDF にエクスポートする際、全てのコンテンツが PDF で維持されます。
  • CorelDRAW で Corel DESIGNER X6 ファイルを問題なく開くことができます。
  • SVG インポートが強化され、図形、輪郭の塗りつぶし、マルチライン テキストなどのオブジェクト属性が適切にインポートされるようになりました。

オブジェクト

  • オブジェクトをガイドラインにスナップすると、重複する端部分がハイライト表示されます。
  • コネクタ ラインの編集が正しく動作するようになりました。
  • CorelDRAW の 2 つのインスタンス間でオブジェクトのコピーができます。
  • 0.5 ポイント アウトライン用のショートカット キーが正常に動作します。

ソフトウェア開発とメンバーシップ

  • 製品内メッセージ機能が、複数のユーザー プロフィールを含むパソコンのワークステーションのオフライン設定に従うようになりました。
  • アカウントへのサインインに TLS 1.0 が不要になりました(廃止プロトコル)。

テキスト

  • 同じフォントの異なるフォーマットがインストールされた場合でも、そのフォントを使うテキストが正しく表示されるようになりました。
  • Type1 フォントの一部のグリフが正しく表示されない問題を解決しました。

ツール

  • Hanvon ペンタブレットの筆圧感知を設定して利用し、ブラシ ストロークを制御できます。
  • Corel PHOTO-PAINTの消しゴム ツールにも筆圧感知を適用できます。
  • 整形ツールを使って、ノードコントロール ハンドルを選択できます。
  • エキスパートからのヒント」シリーズからのチュートリアルをローカルでコピーして利用できます。

印刷

  • 切り抜きビットマップを含む CorelDRAW ファイルの印刷時にコンテンツがずれなくなりました。
  • モノクロのビットマップ マスクを含むドキュメントが、GDI プリンタに正常に出力できるようになりました。
  • ドキュメントの印刷時、インポートして回転させた JPG ビットマップに黒いアウトラインが表示されなくなりました。
  • 複数の CorelDRAW ドキュメントをすべて確実に印刷できます。
  • プリント ジョブのプレビュー時(ファイル > 印刷プレビュー)、[印刷オプション] ボタンをクリックし、[ページ] ボックスで数値を指定することによりページの範囲を変更できます。
  • [印刷プレビュー] で、印刷用に選択したドキュメントをすべて見ることができます。

安定性

  • 以下の操作をしても CorelDRAW が無反応になることがなくなりました。
    • ファイル内で輪郭のプロパティを設定時
    • 整形ツールでトレースしたビットマップの全ノードを選択時
    • Internet Explorer からのテキストをテキスト フレームに貼り付け、操作をやり直す時
    • 特定のアラビア文字に音声記号を追加時
    • にじみブラシツールでペンの傾きを付ける時
    • [フォトエッジ] チェックボックスをオフにして、[タイムマシン] ダイアログボックスで他のプレビューをクリックした時(ビットマップ > 効果 > カメラ > タイムマシン)

アップデート 3

X7.3 アップデートの新機能および向上点は、以下のセクションで説明されています。

新機能および強化された機能

CorelDRAW プレミアム メンバーは、以下の機能を利用できます。

  • CorelDRAW の改良された [ナイフ(プレミアム)] ツール。ベクタ オブジェクト、テキスト、ビットマップを切り分けられます。単体のオブジェクトでもオブジェクト グループでも、直線、フリーハンド、ベジエ曲線に沿って切ることができます。
  • CorelDRAW の新しい [ボーダーとグロメット] ダイアログ ボックス。バナーの印刷用にボーダーとグロメット マーカーを追加できます。
  • CorelDRAW と Corel PHOTO-PAINT の強化された [画像の傾きを補正] ダイアログ ボックス。建築や建物の写真など、直線や平らな面を持つ写真の遠近の歪みを補正できます。
  • Corel PHOTO-PAINT の特殊効果、[ガウスぼかし]。破壊することなく画像をぼかすことができるレンズです。
  • CorelDRAW X7 ユーザー ガイドと Corel PHOTO-PAINT X7 ユーザー ガイドが 電子書籍 としてご利用いただけるようになりました。この電子書籍には製品機能に関する最も充実した最新情報が含まれます。EPUB と MOBI のファイル形式に対応した電子書籍リーダーでご覧ください。
  • これ以外にもプレミアム コンテンツ(写真、テンプレート、フォント)を提供。

以下の機能は、すべての CorelDRAW メンバーにご利用いただけます。

  • CorelDRAW と Corel PHOTO-PAINT の Welcome スクリーン。ここから、役に立つクリエイティブ コンテンツを幅広く提供する Discovery Center に簡単にアクセスできます。
  • エキスパートからのヒント シリーズ。Joe Diaz 氏による新たなチュートリアル ビジュアル ブランディング が目玉です。

パフォーマンスの向上

次の領域においてパフォーマンスが向上しました(以前はサービス パックとしてリリース)。

ドキュメント

  • CorelDRAW で [画像の傾きを補正] ダイアログ ボックスの [画像をトリミング] オプションを使ったときに、画像の周囲に白い領域が残る問題を修正しました。

塗りつぶし

  • コンテンツ センターから塗りつぶしを適用したときに、[塗りつぶし] ピッカーが最後に選択した塗りつぶしカテゴリを記憶するようになりました。

フィルタ

  • インポートした AutoCAD ファイルの曲線が円に変換される問題を修正しました。
  • PDF へのエクスポート:
    • エクスポートした PDF ファイル上で、透明度を適用した楕円が切り抜きとして表示される問題を修正しました。
    • CorelDRAW X6 のファイルを CorelDRAW X7 で PDF にエクスポートしたとき、透明度は PDF 上で完全に保持されます。
  • [PNG へエクスポート] ダイアログ ボックスで、スポット カラーと色合いが適用されたオブジェクトがチェック パターンで表示される問題を修正しました。
  • Cairo で生成した PDF ファイルが CorelDRAW で適切に開くようになりました。
  • PDF と EPS ファイルにエクスポートしたとき、また PostScript に印刷したときに、スポット カラーのグラデーション塗りつぶしが正しく反映されるようになりました。

効果

  • CorelDRAW と Corel PHOTO-PAINT で、[フレーム] ダイアログ ボックスから Users\Public\Documents\Corel\Content X7\Photo Frames フォルダを参照し、写真フレームをビットマップに適用できるようになりました。
  • 文書をエクスポートまたは印刷したときに、透明度を持つパワークリップ効果が正しく表示されるようになりました。
  • エンベロープ効果を適用したオブジェクトを曲線に変換したとき、[エンベロープ] ツールとプロパティ バーが有効な状態で残るようになりました。
  • 曲線に変換されたオブジェクトにエンベロープ効果を適用できるようになりました。

オブジェクト

  • Corel PHOTO-PAINT で、[オブジェクト] > [回転] > [時計回りに 90 度回転] と [オブジェクト] > [回転] > [反時計回りに 90 度回転] が適切に機能するようになりました。
  • テーブル枠を編集するとき、選択した枠だけが修正されるようになりました。

テキスト

  • テキストのフレームの列数を変えたとき、[列の設定] ダイアログ ボックスの [フレーム幅の自動調整] オプションが適切に機能するようになりました。
  • アラビア語またはヘブライ語テキストの使用時、Ctrl + Shift を押すとテキストの方向(左から右またはその逆)を切り替えられるようになりました。

ツール

  • [整形] ツールを使ってノードのハンドルを選択し、矢印キーで動かせるようになりました。
  • 描画中にノードを配置したときに、[ペン][ベジェ] ツールが一瞬フリーズする問題を修正しました。

作業領域とカスタマイズ

  • アプリケーションの起動と終了を何度か繰り返した後に、スクリプト エラーが発生する問題を修正しました。
  • レガシー ファイルを開いたときに、カスタマイズしたプロセス カラーのカラー ボックス名が保持されるようになりました。
  • [カラー] ダイアログ ボックスで設定を変更するときに、Enter キーを使えるようになりました。
  • アプリケーションのタスク処理中に、作業領域が若干ずれる問題を修正しました。
  • 製品内のメッセージ サービスが作業領域のオフライン状態を優先するようになりました。

アップデート 2

X7 アップデート 2 の新機能および向上点については、以下の各セクションをご覧ください。

X7 アップデート 2 に含まれる新機能と強化機能の多くは、CorelDRAW プレミアム メンバーのみご利用可能となっています。パフォーマンスと安定性の向上は、すべての CorelDRAW メンバーにご利用いただけます。

新機能および強化された機能

CorelDRAW プレミアム メンバーのお客様は次の新機能をご利用いただけます。

  • オブジェクトの非表示: CorelDRAW ではオブジェクトやオブジェクト グループを非表示にできます。これにより複雑なプロジェクトのオブジェクト編集やデザインを試すことがより簡単になります。
  • 修復クローン ツールによるレタッチ: Corel PHOTO-PAINT の修復クローン ツールは、周囲の領域の色と一致するサンプリングしたテクスチャで描画する新機能です。これにより不完全な箇所を自然に修正できます。シミ、傷、汚れなどを簡単に取り除くことができます。
  • キャンバス印刷用の画像準備: Corel PHOTO-PAINT に新しく加わった [準備と伸縮] ドッキング ウィンドウでは、画像のサイズ変更、微調整、伸縮という 3 つの簡単な手順で写真や画像をキャンバス印刷用に整えることができます。これによりウォール アートに最適な構図を実現できます。
  • カスタム デスクトップ カラー: CorelDRAW の描画ページや Corel PHOTO-PAINT の画像の周りに広がるデスクトップの色を、ドキュメントに合わせて変更できるようになりました。

次の強化機能は、すべての CorelDRAW メンバーにご利用いただけます。

  • ノード選択の強化: Shift を押しながら整形ツールを使うことで曲線上の隣り合うノードを選択できるようになりました。
  • 曲線の線分のコピー: CorelDRAW では曲線の線分をコピーまたは切り取って、それをオブジェクトとしてペーストできます。これによりサブパスを抽出したり輪郭の似た隣り合う図形を作成することが簡単になります。
  • フローティング ウィンドウでドキュメントを開く: Corel PHOTO-PAINT でドキュメントを開くと、デフォルトではタブ ビューで表示されます。これをカスタマイズしてドキュメントをフローティング ウィンドウで開くことができるようになりました。
  • ウィンドウの境界線色のカスタマイズ: CONNECT の境界線の色を変えることができます。
  • エキスパートからのヒントの追加:エキスパートからのヒント シリーズに更新された Aleksy Pawluczuk のチュートリアル サーモン釣り用フライの構造が加わりました。このチュートリアルでは、サーモン釣り用フライのパターンの作成を学習できます。曲線の描画と整形、塗りつぶし、オブジェクトのブレンドなどに関するお役立ちヒントが紹介されています。

パフォーマンスと安定性の向上

次の領域においてパフォーマンスと安定性が向上しました(以前はサービス パックとしてリリース)。

ドキュメント

  • ユーザー インターフェースに追加されたカスタム ボックスの描画スケールを変更すると CorelDRAW が不安定になる問題が解消されました。
  • ミリメートル単位で設定されたグリッド値は維持されます。

フィルタ

  • CGM ファイルで作成された SVG ファイルのテキストが Google Chrome で正確に表示されるようになりました。
  • DWG ファイルを CDR ファイルに変換できます。
  • PDF 内の画像に CCITT Fax 圧縮を含む PDF ファイルが開けるようになりました。

オブジェクト

  • オブジェクトが重なり合ったときにパワークリップ コンテンツが中央に配置されなくなりました。

オブジェクトのリンクと埋め込み(OLE)

  • CorelDRAW でエクスポートされたファイルでリンク オブジェクトの外観が保たれます。

印刷

  • 印刷プレビューのインポジション レイアウト ツールで作業しているときにマージンの編集オプションが使えるようになりました。
  • また、印刷プレビューでスケール レベルとロックのコントロールが使えます。

テキスト

  • マージンの値が 0 のテーブルにテキストを追加できます。
  • フランス語のテキストで、アポストロフィの後に余分なスペースが入る問題が解消されました。
  • 塗りつぶしの色が異なる曲線テキストを変換したとき、すべての色が保たれます。
  • CorelDRAW ではコンピュータにインストールされているフォントに対するフォントの置き換えメッセージが生成されなくなりました。

ツール

  • ベジエ ツールとペン ツールで修飾キーを使って直線の線分を作成できます。
  • B スプライン ツール使用時に、Esc を押して曲線のキャンセル、Enter を押して曲線の終わりを指定できるようになりました。
  • ビットマップにおける切り抜きツールの精度が向上しました。

VBA

  • ドキュメント クラスのパレット プロパティにアクセスしたときにエラーが発生する問題が解消されました。
  • 以前のバージョンの CorelDRAW にプロジェクトを保存したときにテキストが曲線に変換される問題が解消されました。

作業領域とカスタマイズ

  • スタートアップ オプション([ツール] > [オプション])を [Welcome スクリーン] から [なし] に変更した後でもアプリケーション ウィンドウで CDR、CPT、JPEG ファイルをドラッグ アンド ドロップできるようになりました。

アップデート 1

X7.1 アップデートの新機能および向上点は、以下のセクションで説明されています。

新機能および強化された機能

  • 枠の色を変更して、アプリケーションのウィンドウとダイアログボックスをカスタマイズできるようになりました。インターフェースをパーソナル化できます。色を選択するには、画像上で色を選択するか、カラースライダー、ビューア、パレットを使用します。
  • ステータス バーには、選択したオブジェクトに関する情報(カラー、塗りつぶしの種類、輪郭など)、カーソル位置など、便利な情報が表示されます。アプリケーションウィンドウの上部にステータスバーを配置することができるようになりました。これでプロジェクトやタスクの詳細を簡単に見ることができます。
  • CorelDRAW Object Model は、カラースタイルをサポートできるようになりました。描画ページなどとインタラクトするカスタムツールを作成します。新しいクラスや方法を使用して、デベロッパはさらにパワフルなカスタムツール、ユーティリティ、マクロを作成できるようになりました。カスタムツールを使用するには CorelDRAW 標準またはプレミアムアカウントにご登録していただく必要があります。カスタムツールの作成についての情報はCorelDRAW インサイダー ブログ投稿をご覧ください。

パフォーマンスと安定性の向上

次の領域においてパフォーマンスと安定性が向上しました (以前はサービス パックとしてリリース)。

カラー マネージメント

  • デフォルトのカラーマネージメント設定ダイアログボックスで CMYK から RGB までの主なカラーモードを変更できるようになりました。

ファイル入力/出力

  • アンパサンド記号(&) を含むファイル名は、タイトルバーに正しく表示されます。また、このような名前のついたファイルも正常に保存できます。
  • DropBox フォルダに保存されたファイルも編集・保存できます。
  • カスタムビットマップの透明度のコピーでプログラムの反応がなくなるバグを修正しました。
  • PDFにエクスポートする時、モノクロームビットマップのソフトマークが保存されるようになりました。
  • バージョン X7 とそれ以前のバージョンをインストールすると、古いタイプのファイルのサムネイルは保存されます。
  • ファイルをエクスポートした時に、ファイル上のリンク画像は正常に表示されるようになりました。
  • システムで使用できるフォントを含む Photoshop ファイルは、Corel PHOTO-PAINT で開いた時に、そのフォントを管理します。
  • CorelDRAW および Corel PHOTO-PAINT で開いた時またはインポートした時に、ダウンロードされたビットマップが歪むバグを修正。
  • 特定のフォントを使用したテキストでCorelDRAW ファイルを開く時に文字化けする不具合を修正。

塗りつぶしとスタイル

  • Corel PHOTO-PAINT では、[塗りつぶしの編集]ダイアログボックスから、ビットマップとテクスチャの塗りつぶしを適用できるようになりました。
  • トリミングしたオブジェクトのグラデーション塗りつぶしの位置を保存できるようになりました。
  • 自由なスケール調整とグラデーション塗りつぶしの透明度を伸縮、塗りつぶしできるようになりました。
  • カラースタイルを変更してから変更を元に戻す場合、そのカラースタイルを使用したオブジェクトは、元の色を維持します。

フィルタ

  • PDF にエクスポートする時、透明度とグラデーション塗りつぶしのあるオブジェクトが境界ボックスなしで正常に表示されるようになりました。
  • AutoCAD で作成した PDF ファイルをインポートできるようになりました。
  • Microsoft Publisher 2010 で作成された PDF ファイルをインポートする時、すべての文字は維持されます。
  • Adobe Illustrator (AI) ファイルでレイヤーの順番が維持されます。
  • 非表示だが、印刷可能なレイヤーは、エクスポートされた PDF ファイルで維持されるようになりました。

オブジェクトとオブジェクトの属性

  • オブジェクト座標ドッキングの値は正常に更新されるようになりました。
  • エンベロープ形状として長方形を使用してエンベロープ効果を適用することができるようになりました。
  • Corel PHOTO-PAINT では、透明度を線幅 1 ピクセルまたは境界線に適用する時に、問題が発生しなくなりました。
  • Corel PHOTO-PAINT では、整列ガイドが100% 以下のズームレべルでわずかにオフセットしません。
  • オブジェクト原点の場所に限らず、ミラーオブジェクトのサイズは維持されるようになりました。

オブジェクトのリンクと埋め込み(OLE)

  • Microsoft Word に挿入された CorelDRAW または Corel PHOTO-PAINT のオブジェクトをインプレース編集する時、リボン UI は表示されなくなりました。メニューとツールは正常に選択できます。

パレット

  • ドックのカラーパレットの位置を管理できるようになりました。
  • マイパレットフォルダ以外に保存されたカスタムパレットが空白に表示される不具合を修正しました。

印刷

  • インポジションレイアウトを作成できます。キーボード上部のキーまたはキーパッドを使用してページ番号を追加、削除できるようになりました。
  • 印刷プレビューからオブジェクトを間違って削除できなくなりました。

テキスト

  • CorelDRAW (CDR) ファイルの埋め込みフォントは維持され、正常に表示されるようになりました。
  • Sign Symbol フォントは正常に使用できます。
  • キーボードのショートカットを使用してフォントのサイズを調整できます。
  • テキストはオブジェクトと正常に整合できます。
  • フォントの一覧ボックスとライブのフォントプレビューは正常に動作するようになりました。
  • テキスト編集ダイアログボックスで、キーボードのショートカットを使用してコピーペーストができるようになりました。また、ウィンドウの幅を広げた時にもテキストの流れが正常に表示されます。

ユーティリティ

  • ファイルが保存されたらすぐに、新しく作成された CorelDRAW と Corel PHOTO-PAINT ファイルを CONNECT で表示できるようになりました。
  • バージョン X3 以前のクリップアートの英語以外の言語での検索が正常に行えるようになりました。
  • QR コードの正しい Me-Card および V-card 情報がサーバーに送信されるようになりました。

作業領域とカスタマイズ

  • ツールボックスのフライアウトはフロートツールバーに動かせるようになりました。
  • コマンドにカスタムアイコンを追加してください。
  • カスタマイズダイアログボックスのコマンドバーページからコマンドバーの外観を変更する際に正常に適用されるようになりました。
  • F8 を押してアプリケーションを起動する時に、アプリケーションはアクティブウィンドウの後ろに隠れません。
  • コンテンツまたはカラーをページタブにドラッグする時に、他のページが選択されることがなくなりました。
  • 正しいズームレベルがフロートドキュメントに表示されるようになりました。
  • 名詞プリセットを使用するページの方向を変更できるようになりました。
  • ツール > カスタマイズ > コマンドバーをクリック、適切なコマンドを選択することにより、ステータスバーの位置を変更できるようになりました。